健康増進ニュースレター 2021/7月号
皆さん。こんにちは。氣心身体均整院の立石です。
7月になりました。あっという間に今年も後半戦です。
今年の梅雨は、長ーく感じますね。天気になったり、雨が降ったり、暑かったり、蒸し暑かったり
このような寒暖差が激しい時期は、「体がだるい」「頭痛がする(気圧の変化)」「古傷が痛む」などの症状が出やすくなります。
これは、整体的にいうと「熱のこもり」つまり「熱が放熱しきれていない」状態です。
7月の熱の放熱は、6月が「側腹」だったのに対して「胸」からの放熱になります。
胸にクーラーがついていて、熱を効率よく出すことができれば、気温が高くても暑苦しくありません。
ところが、冷房で体が冷えたり、食べ過ぎたり、飲み過ぎたりすると消化器が疲れてます。
すると「上腹部」が腫れた感じになり、放熱がしにくくなるのですね。
上腹部とくに「みぞおち」のあたりが硬くなると食欲も落ちる他、ぐっすり眠れなくなったりします。
この改善方法は、「みぞおち体操」や「温法」(詳細はこちらをクリック)が効果てきめんです。
健康増進ニュースレター 番外編
今回は、「健康増進ニュースレター番外編」として砂田友美さんの報告レポートを紹介したいと思います。
砂田さんは、現在東京在住の元新聞記者さんで、執筆のプロです。
元々患者さんとして来院されていましたが、ご自身の治療体験と当院の「氣心均整塾」の講座(詳細はこちらをクリック)を受講され
気功治療プラス「セルフヒーリング」を実践しながら、病気をネガティブなことと捉えるのでなく、「気づきの一環」としてポジティブに好転された方です。
執筆のプロですから、とても分かりやすくまとめた体験談レポートですので、皆さんにも参考になると思い、ご本人の許可を得て、ご紹介させていただきます。
【氣心均整塾レポート】
私の毒素排出法と卵巣嚢腫の経過
2021年6月23日
砂田友美
青天のへきれきだった。2017年5月。体調に異変を感じ、婦人科の診察で右下腹部に4センチ大の卵巣嚢腫が見つかった。精密検査による診断結果は「良性の卵巣子宮内膜性嚢胞(チョコレート嚢胞)」。6センチを超えた場合の手術、もしくは子宮内膜症の治療剤として利用される「ジエノゲスト錠」による薬物治療を提案されたが、どちらにも抵抗を覚えて態度を保留した。
相談した立石陽司先生の意見は単純明快で、「手術は反対、薬も絶対にノー」。そこで、均整院で月1回の治療を受けながら、婦人科では3カ月ごと(現在は半年ごと)に経過観察だけをするという道を選択した。また、生活の見直しを迫られていることを痛感し、立石先生にアドバイスをもらいながら自分自身でできる体内毒素排出法を探った。
半信半疑で始めた治療の効果は科学的にも証明された。体調は改善の一途をたどり、発見当初、直径43.3ミリあった嚢胞は、3年半後の20年11月に23.2ミリまで縮んだ。立石先生は常に経過を喜んでくれたが、婦人科の医師は「横ばい」あるいは「大きくはなっていない」と判断するだけで、小さくなっていることを認めようとはしなかった。西洋医学では自然消滅や縮小は信じられておらず、約2センチの縮小は「偶然」あるいは「奇跡的」ととらえられるらしい。
しかし、人間の自然治癒力の偉大さに気づき、体内毒素を溜めない、取り込まない大切さを実感できた今は、自分の体に起きた一連の出来事は奇跡や偶然ではなく「必然」だったと思っている。今後の人生を健康かつ有意義に過ごすため、また同じ婦人科系の不調で悩む女性に少しでも役立ちたいと考え、この4年間に実践した毒素排出法を書き留めておくことにする。
<牛乳とパンをやめた>
- 立石先生の指導で、菓子パンと牛乳の摂取をやめた。
- やるからには徹底したいと考え、菓子パンだけでなく、小麦粉を使用したすべてのパンや洋菓子、チーズやヨーグルトといった乳製品も食べることを一時中止した。
- 学生時代はパン屋でアルバイトし、そのまま正社員になることも検討したほどの「パン好き女子」。最初はつらかったが、2~3カ月が過ぎたころには食べたいとも思わなくなった。
- ごはんを炊く和食中心の食事を続けると、牛乳や乳製品も自然と摂らなくなる。
- 治療を始めて2年が経過した頃から、週末の朝食だけ添加物の少ないフランスパンを食べている。
- 現在は状況に応じて小麦粉製品も食べるが、牛乳やヨーグルトはまったく口にしていない。
<シャンプーを変えた>
- 頭皮と子宮の“怖い関係”を教わり、それまで使用していたシャンプーを、立石恵美さんも推奨するベルセレージュ(ベルセ)の製品に変えた。
- 10代の頃から市販のシャンプーが肌に合わず、頭部のニキビやかゆみは長年の悩みでもあった。
- 使い始めた直後の生理の時には、塊が混じったドロドロのどす黒い経血が出たが、数カ月後にはサラサラとした真っ赤な鮮血に変化した。
- 生理痛は少なく、生理前後の不調から解放された。
- 頭部のニキビもまったくできなくなった。
- シャンプーだけでなく、ボディーソープ、歯磨き粉、洗剤、UV乳液など日常的に使用する他のものもベルセに変えたところ、肌荒れや吹き出物、口内炎などが激減した。
<生理用品を見直した>
- 生理用のナプキンを、それまで使用していた市販のものから「ナチュラムーン」の製品とオーガニックコットン製の布ナプキンに変更した。
- 生理中のかぶれや不快感が完全に消えた。
- この体験を筆者の母親に話すと、「昔は布ナプキンが当たり前だった。今思えば面倒だけど、体にはよかったのね」との返事。コストと利便性を追求し過ぎる現代を少し憂いた。
- “知らず知らずのうちに怖い”シャンプーやパン主体の食事と同じように、ナプキンの問題も日本社会の不妊症増加に影響している気がする。
<生理期間の手当て>
- 立石先生の指導で、生理期間の手当て(下記参照)を徹底するようになった。
- 体のだるさや痛みなどの不快感から生理期間は憂うつになりがちだが、「大事なデトックス期間」と前向きにとらえ、体に余計な負担をかけないこと、体の動きを手助けすることを心がけた。
- 仕事柄パソコンは必需品。ただ、目の疲労と子宮の関係性を学び、期間中はできるだけ目を酷使せず、体をリラックスさせるよう努めている。
- 20歳からずっと変わらずお酒好きだが、生理中は飲酒を控えている。
<手当て>
①生理1週間前:後頭部が緩んでくる。頸椎4番の温湿布10分。
②生理2、3日前:肩甲骨が動いてくる。乳が痛い方の脇を温湿布か手当て、鼻柱に温湿布。
③生理1日目:骨盤が開いてくる。眼の温湿布、足湯両足6分。
④生理2日目:骨盤が一気に開いてくる。朝に足湯、夜に鼻柱の温湿布。
⑤生理3、4日目:眼と鼻柱の温湿布。ヒステリーがある場合は尾骨に温湿布。
⑥終わった日:卵巣行気法を行う。
<体を徹底的に温める>
- 均整院と出会うまでの筆者の平熱は35度台と低かった。
- 真夏でも手足やお腹が冷たく、あまり汗をかかず、冷房の効きすぎたスーパーでは震えるほどの冷え性だった。
- 冷えがさまざまな不調を引き起こす元凶であることを立石先生に諭され、季節を問わず、小豆カイロを使ってお腹や腰、首を温めるようにした。
- 外出時や他人との会食以外では、氷やアイスクリームを摂取しない。
- 基本的に飲料水は常温以上、お茶は温かいものを飲む。
- お酒はやめられないが、キンキンに冷えたビールや氷を使った水割りはなるべく避け、常温以上でもおいしい日本酒やワインを楽しむ。ちなみに、適度の日本酒には体を温める効果があるとされる(※日本酒検定3級に合格した筆者のプチ雑学)。
- 冬よりも夏が危険。夏のエアコン対策として外出の際は必ず長袖の羽織物を持参し、首、手首、足首の「3首」は特に冷えないよう注意する。汗をかいたらこまめに拭く。
- 就寝時はエアコンの風に直接当たらないよう、寝室の隣の部屋のエアコンを入れている。
- 小麦粉には体を冷やす作用があるため、パンと同じように小麦粉製品の摂取は可能な限り減らす。
- 夏野菜も体を冷ます効能があるとされるため、冬に夏野菜を食べないなど季節(旬)を意識した食事を心がける。
- 現在は平熱が36.5度前後まで上昇し、体が著しく冷えた時に起こる手足のしびれはあまり感じられなくなった。しびれが出ても、お腹を小豆カイロで温めれば改善する。
<解毒促進の愉氣をする>
- いろいろな対策を施していても、排卵期などの周期によっては下腹部に痛みや違和感を覚えることがある。
- その際は、両手でおなかや下腹部の愉氣をする。
- 立石先生に教わった右下腹部にある「解毒調整点」は特に効果的。手を当て、じんわりと温かくなったり、ゴロゴロと音が出ることで、解毒が促されていることを確認している。
- 生理最終日だけでなく、排卵期も卵巣行気法をすることで痛みが治まるケースが多い。
<骨盤のねじれ防止に体操する>
- 骨盤のねじれが婦人科系不調の原因となることを学び、ねじれを防止するための体操やストレッチを生活に取り入れた。
- 現在は、毎朝のラジオ体操が日課。
- お風呂上がりにはストレッチの専門家から見聞きした動きに加え、立石先生がニュースレターなどで季節ごとに紹介する体操や、『整体かれんだー 旬な身体になる』(片山洋次郎著)を参考にした運動を継続的に行っている。
<食品の原材料をチェックする>
- 加工食品に含まれる添加物は人体に有毒なものが多いと知り、スーパーで買い物をする際は原材料表示を確認するようになった。
- 当初は、市販製品に使用されている化学添加物の多さにがく然とし、納得のいく商品を購入することの難しさを痛感した。
- ただ、あまり気にし過ぎてはノイローゼになると考え、しょうゆやみそといった日常的に利用する調味料だけはこだわり、あとは「原材料が少ない製品」「原材料にカタカナが少ない製品」を買うようにし、「赤〇号といった着色料が入った製品」は買わない、程度に決めている。
- 残留農薬の問題も取りざたされているが、現在は「余裕がある時は無農薬や有機野菜を買う」というスタンス。将来的に田舎へ転居した際は、自家菜園に挑戦したり、無農薬野菜を定期的に購入しようと計画している。
- コロナ禍で外食の機会が減り、自炊の時間が増えたことも健康促進につながった気がする。
<水分摂取量を増やした>
- 立石先生から「体の乾き」をよく指摘されていたため、水分摂取量を増やすことも心がけた。
- それまでは極端に水を飲まず、トイレの回数も少なかったため、意識的に増やそうと、自宅では食事以外に1リットル以上の水やお茶を飲むことを1日のノルマにした。
- 毎朝、600ミリの保温ポットに温かいお茶(主にアセラグ茶やハト麦茶)を、500ミリのペットボトルにも飲料水を入れて、いつでも飲めるようにしている。
- 外出時には、必ず水筒を持ち歩く。
- 特に冬は乾きやすいため、10月~2月は朝風呂と夕方の入浴時にコップ1杯分の水をゆっくりと摂取。食事の汁物を増やし、朝食の味噌汁以外にも、献立にスープや温かいそば・うどん、鍋物を多く取り入れた。
- お酒には利尿作用があるとされるため、飲酒の際はアルコールと同量の水を飲む。
- 水分量が増えたことで、自然とトイレの回数や汗の量が増え、お通じも改善してきたため毒素をスムーズに排出している実感が出てくる。
- 冬季に悩まされる肌の乾燥も劇的に改善した。
<日課を大切にする>
- 体のリズムを整えたいと考え、均整塾で学んだ深息法(邪気呼出法、正気吸入法)、数息観、合掌行気法、スワイショーを日課に取り入れた。
- 毎朝、朝風呂に入った後に、窓辺で深息法、数息観、合掌行気法を行っている。
- 深息法は内臓が動き始めたことや、体温上昇を実感できる。その日の体調把握にも役立つ。
- 数息観で心を落ち着かせ、合掌行気法の最後の合掌の時には、今朝も生きていることに感謝する。
- ストレッチ、ラジオ体操第一、スクワットの後は、テレビを見ながら約5分間のスワイショー。
- 適度な運動も毒素排出の大事な要素ととらえ、1日7000~1万歩のウォーキングも行っている。
<トイレットペーパーは意外な落とし穴>
- 新型コロナウィルス感染拡大による非常事態宣言が初めて発令された20年春ごろから、下腹部に湿疹が出るようになった。
- 同時に、お腹がぽっこりと出たり、生理周期以外の腰痛を感じたり、体にガスが溜まったりといった不調も気になるようになった。
- この症状は約1年続いたが、ある日、その原因が「トイレットペーパーにあるのでは」と突然ひらめいた。コロナ禍の影響でそれまで購入していたペーパーが買えなくなり、違う製品に変えていたことに気づいた。
- 以前から香料付きのものは避けていたが、無香料であっても製品によっては生産時に漂白剤や柔軟剤など大量の薬品を使っているものがあるという。筆者が新たに利用していたものは無香料だったが「芯に消臭効果がある」と記されていた。何らかの“危険な薬品”が使われている可能性はある。
- 恵美さんから経皮毒の怖さを教わっていたこともあり、慌てて従来の製品に戻したところ下腹部の湿疹も他の不調もぴたりと治まった。
- 海外在住のある日本人ブロガーの投稿によると、外国でも日本製の香料付きトイレットペーパーは売られているが、現地の言葉で「リスク:がん、生殖障害」と書かれたシールが貼られていたという。
- 21年6月、半年以上ぶりに婦人科の検診を受けた。卵巣嚢胞の縮小が珍しく停滞していたが、トイレットペーパーが少なからず影響したのではと考えている。
<スマホを体に密着させない>
- 卵巣嚢胞が見つかった当初から、「どうして右側だったのか」と考え続けてきた。
- 体癖による骨盤のねじれ方などが影響しているのだろうが、ふと長年の生活の癖も関係しているのではないかと感じた。
- 新聞記者になって携帯電話を持たされて以来、着信バイブに気づいてすぐに通話できるよう、朝から晩まで電話は必ずズボンの右側のポケットに入れていた。
- 退社後もこの癖は続いていたため、電磁波の影響を受けていたのではないかと推測した。
- 治療開始後はスマホをポケットに入れる習慣をやめ、カバンに入れて持ち歩くようにした。ただ、どうしても気になって、試しにコロナ禍のウォーキング中は左側のポケットに入れ続けてみた。
- 上記のトイレットペーパー変更が影響していると思われる下腹部の湿疹は、常に左側にできていた。●人体への悪影響の確証はないが、少しでもリスクを回避するため、スマホを持ち歩く場合は身体に密着させず、カバンなどに入れて携帯することを推奨したい。
<卵巣嚢胞の経過>
- 写真㊧が2017年5月10日の超音波検査で見つかった右の卵巣嚢胞(43.3ミリ)。
- 写真㊨が20年11月17日の検査結果(23.2ミリ)。
- 3年半で約2センチ縮小した。
こうして自分なりの毒素排出法を改めて振り返ってみると「よく頑張ったな~」と我ながら驚くが、どれも少しだけ意識を変え、日々の習慣にしてしまうことで無理なく続けられることに気づく。しかも、西洋医学で病巣と判断された卵巣嚢腫が小さくなっただけでなく、生活を一から見直し、健康を維持するためのヒントを手に入れたことで、今となっては嚢腫が見つかって本当によかったとさえ思える。
患部が小さくなった今でも、生理周期によっては下腹部の鈍い痛みや腰痛を感じて立石先生の治療頼みになることはある。ただ、以前であれば不安ばかりが先行したが、最近は「子宮や卵巣が解毒しようと奮闘している。私も頑張って手助けしよう」と考えるようにしている。身体の不調は「身体の声」。今後も自分の身体の声にしっかりと耳を傾けながら、健やかに暮らしていきたい。
砂田さん、本当にありがとうございました。私の文章力がとても恥ずかしく思えます。
「病気というのは、決して悪いものでなく。気づきの機会。その現象を陽転すれば、今後の人生にも大きなプラスとなる」
ということを証明してくれたレポートでした。